「魔物狩りの試練」(作:さのや)
12/01/11 完成
◆キャラクター
師匠:男/魔物狩り。弟子をいつまで経っても子ども扱いしている。
弟子:少女/魔物狩り。師匠に子ども扱いされるのが気に入らない。
◆本文
ファイルサイズ:
2355 バイト( 2.30 kb)(=改行を含む半角文字数、元のテキスト)
総セリフ数: 27
キャラクター数: 3 人
キャラ毎のセリフリスト
弟子M 師匠 弟子
【裏路地を歩く男と少女。少女のモノローグが流れる】
弟子M「現代文明は、光によって闇を切り開いた文化だ。
夜も街には光があふれ、昔のようなまっくらな闇は少ない」(W-001)
【下記の少女の台詞の合間に、遠くからのキャラたちの台詞が入る感じで】
弟子M「だが、闇は完全に消えたわけではない」(W-002)
師匠「そっちに行ったぞ!気をつけろ!」(W-003)
弟子「わかってます!たぁっ!!」(W-004)
【可能であれば剣撃の音、化物が倒される断末魔など】
弟子M「光によってより深くなった闇には、今も人に仇なす人ならざる者が潜んでいる。
それを狩るのが私たちの仕事だ」(W-005)
【魔物退治の帰り道/2人、歩きながら話す】
弟子「師匠、私を子ども扱いしないでください。
あの程度の魔物なら私一人で十分です」(W-006)
師匠「でもよー、お前はいつまで経ってもあぶなっかしいからなぁ」(W-007)
【弟子、無言部分で不機嫌に"むー"と唸って】
弟子「……」(W-008)
弟子「じゃあ、私一人で魔物を退治できたら認めてくださいますか?」(W-009)
師匠「一人で、つったってそこらの小者(こもの)じゃ認めらんねーぞ」(W-010) (冗談交じりっぽく)
弟子「……今この街を騒がせてる行方不明事件。それを起こしていると思われる人喰いの魔物。
それならどうですか」(W-011)
【師匠、それを聞いて難しい顔になる】
師匠「ありゃあお前には無理だぞ。止(や)めとけ」(W-012)
弟子「できます!私はもう子どもじゃありません!」(W-013)
【師匠、ため息をついて弟子に聞く】
師匠「……お前、俺のとこに来て何年だ?」(W-014)
弟子「明日でちょうど3年です」(W-015)
師匠「そうか」(W-016)
師匠「わかったよ。その化物を倒せたら、お前を一人前だと認めてやる」(W-017)
弟子M「師匠の出した課題。それだけのはずだった。
無事に帰ったら笑顔で、"よくやったな"って、言ってもらえるはずだった」(W-018)
【町外れで、血まみれで倒れている師匠。武器を手に、呆然としている弟子】
弟子「師匠……あなた程の人が、なんで……」(W-019)
弟子「……なんで、魔物の正体があなたなんですか?」(W-020)
師匠「……ははっ」(W-021)
(弱々しく笑う)
【以下の師匠の台詞は苦しげに/切れ切れな感じで言って下さい】
師匠「病気だったんだよ、俺。余命半年だって医者に言われた」(W-022)
師匠「それを魔物につけ込まれた。俺はその誘惑に負けちまった。それだけのことさ」(W-023)
【弟子、ひざまずいて師匠の頬に手をあてる】
弟子「師匠、お願い。もう喋らないで……」(W-024)
師匠「俺を止めてくれたのがお前で良かった。……お前はもう、一人前だよ」(W-025)
【師匠、無言になる/弟子、立ち上がって振り向かず歩き出す】
弟子「……」(W-026)
(何か台詞をつぶやくなど、演技はお任せします)
弟子M「人は闇を克服したのか?それとも光によって闇を深くしただけなのか?
……それは、誰にもわからない」(W-027)
(終わり)
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弟子Mのセリフ一覧 (セリフ数: 5
)
弟子M「現代文明は、光によって闇を切り開いた文化だ。
夜も街には光があふれ、昔のようなまっくらな闇は少ない」(W-001)
弟子M「だが、闇は完全に消えたわけではない」(W-002)
弟子M「光によってより深くなった闇には、今も人に仇なす人ならざる者が潜んでいる。
それを狩るのが私たちの仕事だ」(W-005)
弟子M「師匠の出した課題。それだけのはずだった。
無事に帰ったら笑顔で、"よくやったな"って、言ってもらえるはずだった」(W-018)
弟子M「人は闇を克服したのか?それとも光によって闇を深くしただけなのか?
……それは、誰にもわからない」(W-027)
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師匠のセリフ一覧 (セリフ数: 11 )
師匠「そっちに行ったぞ!気をつけろ!」(W-003)
師匠「でもよー、お前はいつまで経ってもあぶなっかしいからなぁ」(W-007)
師匠「一人で、つったってそこらの小者(こもの)じゃ認めらんねーぞ」(W-010)
師匠「ありゃあお前には無理だぞ。止(や)めとけ」(W-012)
師匠「……お前、俺のとこに来て何年だ?」(W-014)
師匠「そうか」(W-016)
師匠「わかったよ。その化物を倒せたら、お前を一人前だと認めてやる」(W-017)
師匠「……ははっ」(W-021)
師匠「病気だったんだよ、俺。余命半年だって医者に言われた」(W-022)
師匠「それを魔物につけ込まれた。俺はその誘惑に負けちまった。それだけのことさ」(W-023)
師匠「俺を止めてくれたのがお前で良かった。……お前はもう、一人前だよ」(W-025)
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弟子のセリフ一覧 (セリフ数: 11
)
弟子「わかってます!たぁっ!!」(W-004)
弟子「師匠、私を子ども扱いしないでください。
あの程度の魔物なら私一人で十分です」(W-006)
弟子「……」(W-008)
弟子「じゃあ、私一人で魔物を退治できたら認めてくださいますか?」(W-009)
弟子「……今この街を騒がせてる行方不明事件。それを起こしていると思われる人喰いの魔物。
それならどうですか」(W-011)
弟子「できます!私はもう子どもじゃありません!」(W-013)
弟子「明日でちょうど3年です」(W-015)
弟子「師匠……あなた程の人が、なんで……」(W-019)
弟子「……なんで、魔物の正体があなたなんですか?」(W-020)
弟子「師匠、お願い。もう喋らないで……」(W-024)
弟子「……」(W-026)

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