「魔導書と司書」(作:さのや)
ファイルサイズ: 1512
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総セリフ数: 19
キャラクター数: 3 人
キャラ毎のセリフリスト
魔導書M 司書 魔導書
※Mはモノローグ。同名キャラが担当する。
魔導書M「私は魔導書。本の檻である"本棚"に入れられて、管理される存在だ」(W-001)
【石造りの廊下を男が歩いてきて、檻の前に止まる】
司書「よう、今日も退屈そうだな、"嘆き"の魔導書」(W-002)
魔導書「名前で呼んでよ、司書さん」(W-003)
(司書が名前を知らないことを知っている上で、馬鹿にするように)
司書「生憎(あいにく)、俺はお前の本当の名前を知らないんでね」(W-004)
魔導書「そういえばそうだったわね。私も教えるつもりはないけれど」(W-005) (喋りつつ窓の外へと視線を落とす)
司書「なあ、いっつも窓の外を気にしてるようだが、何が見えるんだ?」(W-006)
魔導書「小さな人間がいつも決まった時間にこの前を通るのよ。なぜ?」(W-007) (司書の方を振り向き、不思議そうに)
司書「あぁ、そういや近くに魔導院があるからな。そこの生徒か」(W-008)
司書「えーと、学校ってのがあって、そいつらは毎日そこへ通ってるんだ」(W-009)
魔導書「なんで毎日学校へ行くの?」(W-010)
司書「魔法を習って魔法使いになる為さ」(W-011)
魔導書「そう……でも、先週からいつもの子たちを見かけないの。
学校へ行くのをやめてしまったのかしら」(W-012) (悲しそうに言う)
司書「あぁ……魔導院の卒業式が有ったからな。
いつも通ってたってんなら、きっと立派な魔法使いになって卒業したんだろうよ」(W-013)
魔導書「卒業……」(W-014)
司書「みんなに認められて一人前になるってことさ」(W-015)
魔導書「そう……あの子たちは一人前になったのね」(W-016)
(少し、嬉しそうに)
【魔導書、また窓の外を見る】
魔導書「魔法使いになったあの子たちは、いつか私を必要としてくれるかしら」(W-017)
司書「あぁ、そうだな。いつか必ず」(W-018)
魔導書「……ありがとう、司書さん」(W-019)
(演技はお任せ/司書の言葉が気休めと思ったのかもしれないし、
素直に感謝を述べたのかもしれません)
【本を閉じる音】
(終わり)
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魔導書Mのセリフ一覧 (セリフ数: 1
)
魔導書M「私は魔導書。本の檻である"本棚"に入れられて、管理される存在だ」(W-001)
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司書のセリフ一覧 (セリフ数: 9 )
司書「よう、今日も退屈そうだな、"嘆き"の魔導書」(W-002)
司書「生憎(あいにく)、俺はお前の本当の名前を知らないんでね」(W-004)
司書「なあ、いっつも窓の外を気にしてるようだが、何が見えるんだ?」(W-006)
司書「あぁ、そういや近くに魔導院があるからな。そこの生徒か」(W-008)
司書「えーと、学校ってのがあって、そいつらは毎日そこへ通ってるんだ」(W-009)
司書「魔法を習って魔法使いになる為さ」(W-011)
司書「あぁ……魔導院の卒業式が有ったからな。
いつも通ってたってんなら、きっと立派な魔法使いになって卒業したんだろうよ」(W-013)
司書「みんなに認められて一人前になるってことさ」(W-015)
司書「あぁ、そうだな。いつか必ず」(W-018)
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魔導書のセリフ一覧 (セリフ数: 9
)
魔導書「名前で呼んでよ、司書さん」(W-003)
魔導書「そういえばそうだったわね。私も教えるつもりはないけれど」(W-005)
魔導書「小さな人間がいつも決まった時間にこの前を通るのよ。なぜ?」(W-007)
魔導書「なんで毎日学校へ行くの?」(W-010)
魔導書「そう……でも、先週からいつもの子たちを見かけないの。
学校へ行くのをやめてしまったのかしら」(W-012)
魔導書「卒業……」(W-014)
魔導書「そう……あの子たちは一人前になったのね」(W-016)
魔導書「魔法使いになったあの子たちは、いつか私を必要としてくれるかしら」(W-017)
魔導書「……ありがとう、司書さん」(W-019)