◆Sky of Dragon Etude1:らしくない3人

【登場人物】
カイザ(18)、エリナ(10)、アーリィ(8) 計37

「」…キャラの台詞
『』…モノローグ
()補足
【】効果音・BGMやシーン説明

台詞番号…最初の番号が話数、残りの2桁が台詞番号です。

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(以下シナリオ本文)


カイザ/101:「Sky of Dragon(スカイ・オブ・ドラゴン)・エチュード 第1話『らしくない3人』」

カイザ/102:『オレの名前はカイザ・フウ。魔女に造られた使い魔だ。
 オレの主人の魔女は、自分が死んだら消えてしまうようにオレを作った上、どっかに消えやがった。
 ったく、厄介なことをしてくれたぜ』

カイザ/103:『まだオレが生きてるってことは、どっかで生きてやがるだろうけどな。
 てーことでオレは……』

エリナ/104:「カイザ、何ひとりでしゃべってるのー?」

カイザ/105:「エリナ、出てくんな!今、語ってるから!もうちょっとで終わるから!!」

エリナ/106:「語ってるの?は〜い」(よくわからないけど待つ)

カイザ/107:『……てーことでオレは、仲間と一緒に、何でも知ってるって竜を探してる。
 もちろん、オレを作った魔女の呪いを解いて、自由になる為だ!』


エリナ/108:「終わった?」

カイザ/109:「終わった!」

エリナ/110:「じゃあ、早く行こ。アーリィが怒ってるよー」

カイザ/111:『こいつはエリナ。竜なのに竜を知らない変なヤツだ』

エリナ/112:「えー、だって、生まれたときから見たことないもん!エリナ以外の竜なんて!!」

カイザ/113:「だーかーらー、心の声に反応するな!!」(怒る)

エリナ/114:「エリナはねー、他の竜に会ってみたいの。そして、どうしていなくなっちゃったのー、とか聞くの!」

カイザ/115:「聞いてねぇな、コイツ……」(脱力)


【てくてく足音/カイザたち、アーリィに追いつく】


アーリィ/116:「2人とも!何してるんだよ、これじゃあ今日中に次の町に着かないじゃないか!」(怒ってる)

カイザ/117:「いいじゃねぇか、ちょっとくらい」

エリナ/118:「アーリィは怒りんぼ〜」

カイザ/119:『こいつはアーリィ。魔女のくせに魔法を使わないし、ガサツで女らしくない変なヤツだ』

アーリィ/120:「カイザ!誰が女らしくないだってぇ?」

【アーリィ、カイザの耳をぎゅーっと引っ張る】

カイザ/121:「いてててて!実際そうだろーが!!」

アーリィ/122:「あぁ!?わたしのどこが女らしくないと!!?」

【SE:ぎゅう〜/アーリィ、カイザの耳を引っ張る2】

カイザ/123:「いてててて!耳取れる!!そういうとこがだよッ!!!」

アーリィ/124:「なんだってぇ!?」

エリナ/125:「うわー、しゅらばー」(口を押さえて見守っている/言葉の意味はわかってない)

カイザ/126:「お前、意味わかって言ってないだろ……」


アーリィ/127:「ともかく、わたしは今日中に町に着きたいんだよ。野宿はもううんざりだし。
 その為には2人ともちゃきちゃき歩く!」

エリナ/128:「はーい」(元気よく)

アーリィ/130:「あとカイザ。あんたはこれ持って」

【SE:どん!/ずしっとした荷物をカイザに渡す】

カイザ/131:「重ッ!なんだよこの荷物!」

アーリィ/132:「わたしはかよわい女だから。こういう荷物は男の子が持ってくれないとねー、カイザくん」
 (からかうように)

カイザ/133:「さっき言ったの根に持ってるな……」

アーリィ/134:「うるさい。ともかくさっさと出発!」

【SE:足音】

カイザ/135:「くっそー、やっぱり魔女なんて大嫌いだ……!!」

エリナ/136:「カイザ、先行くよー?しゅっぱーつ!」(楽しそうに)

【SE:足音/エリナも荷物をほったらかしで先に行く】

カイザ/137:「あ、こら!エリナ!荷物持ってけー!!……ついでに竜も大嫌いだ!!」

(つづく)


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