◆Sky of Dragon Etude2:守銭奴魔女の町

【登場人物】
カイザ(14)、エリナ(13)、アーリィ(16)フレア(12) 計55

「」…キャラの台詞
『』…モノローグ
()補足
【】効果音・BGMやシーン説明

台詞番号…最初の番号が話数、残りの2桁が台詞番号です。

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(以下シナリオ本文)

アーリィ/200:「Sky of Dragon(スカイ・オブ・ドラゴン)・エチュード 第2話『守銭奴(しゅせんど)魔女の町』」

アーリィ/201:『わたしはアーリィ。仲間たちと竜を探して旅をしている。
 わたしには切羽詰った(せっぱつまった)理由はないけれど、古代にはたくさんいた竜が
 どこに消えたのか興味があるしね』

アーリィ/202:『さて、今回のわたしたちはというと……』

エリナ/203:「わーい!お菓子屋さんだ〜」

カイザ/204:「腹減ったなぁ、メシ食おうぜ」

アーリィ/205:「2人ともちょい待ち。情報屋があるっていうからこの町に来たんだ。買い物はそのあと」(きっぱり)

エリナ/206:「えぇ〜」

カイザ/207:「あぁ、そういやそっか。竜についてを聞いてみないとな。
 ちょーどそこに店があるし、聞いてみようぜ」

【SE:からんからん/ベルの音、3人、店に入る】

(間)

【SE:からんからん/ベルの音、3人、店から出てくる】

カイザ/208:「なんだよ、この店!情報は全部金貨10枚!?」

エリナ/209:「高い〜。エリナそんなにお金持ってないよ〜」

アーリィ/210:「わたしもそんなにないな……仕方ない、直接経営者を訪ねてみるか」

エリナ/211:「けいえいしゃ?知ってるの??」

カイザ/212:「そういや、"魔女フレアの情報屋"って看板が出てたな。アーリィ、知り合いか?」

アーリィ/213:「いや。でも町の外れ(はずれ)に住んでると聞いたことはある。とりあえず行ってみよう」

【SE:てくてく/3人、魔女フレアの館に向かう】

 

フレア/214:「ようこそ、魔女フレアの館にいらっしゃいませ。……ご無事ですか、お客様?」

【SE:きゅいーん、と機械っぽい音/3人、ゴーレムに捕まっている】

カイザ/215:「くそ、こんにゃろー!離せー!!」(じたばた)

エリナ/216:「すごーい!大きな人形さん?」(ひとりだけ捕まってない/ぺちぺちゴーレムを叩いている)

アーリィ/217:「……なんだって魔女の館にこんなゴーレムがいるんだい」(捕まって不機嫌)

フレア/218:「情報屋の他に副業として、魔導兵器の開発も行っておりますので」(しれっと丁寧に答える)

【SE:ぴぴっとリモコン音/がしゃん!とゴーレムがカイザ、アーリィを離す/2人、硬い床に落とされる】

【SE:べちっ/カイザ、頭から落ちる。アーリィは普通に着地】

カイザ/219:「いってぇ!」

エリナ/220:「わ。カイザ、大丈夫〜?」

アーリィ/221:「……なるほどね。だいぶ儲けてるんだねぇ。こんな豪邸(ごうてい)が建つワケだ」
(ちょっと嫌味っぽく)

(アーリィの言葉に動じず、さらりと)
フレア/222:「ところで、本日はどのようなご用件でしょう?
 情報でも魔導兵器でも、同じ魔女のよしみですし、お安くさせていただきますよ」

アーリィ/223:「わたしたちは竜の居場所を探しているのさ。知ってたら教えて欲しいんだが、
 あいにくと手持ちがなくてね」

フレア/224:「まあ、対価(たいか)がなくてはうちの"商品"はお渡しできません」(わざとらしく驚いた風に)

カイザ/225:「金貨10枚なんてほいほい出せるわけねーだろーが!」

エリナ/226:「そーそー、金貨10枚って、イチゴ飴がいっこ、にこ、さんこ……たくさんぶんだよ!」
(計算しようとしてできなかった)


フレア/227:「ご同輩(どうはい)のお役に立ちたいのはやまやまなのですが……
 あぁ、そうだ、皆様、その人形と戦ってみる気はございませんか?」(前半、困った風に/後半は思いついて楽しそうに)

アーリィ/228:「このゴーレムとかい?」

フレア/229:「えぇ。この人形は実戦テストがまだでして。皆様にテストをお手伝いしていただけるのでしたら、
 特別に私の知っている竜の情報をお教えいたします」

エリナ/230:「わーい!大きな人形さんと遊ぶの?」(楽しそう)

カイザ/231:「実戦か……金貨10枚よりはそっちのがまだ可能性がありそうだな。
 うっかり壊しちまっても恨むなよ?」(にやりと)

フレア/232:「えぇ。構いませんよ。そちらの魔女様もよろしいですか?」(アーリィに)

アーリィ/233:「やれやれ……いいよ、ここまで来て何もしないで帰るよりはいいだろ」

フレア/234:「ふふふ、それでは早速行きますよ。魔導兵器ゴーレムα(あるふぁ)2号、起動!!」(楽しそう)

エリナ/235:「カイザ、アーリィ、がんばれ〜」(楽しそう/自身が戦う気はない)

カイザ/236:「これでも喰らえッ!!……って、ダメだ!オレの銃が効かねぇ!」

【SE:銃声/カイザ、拳銃を取り出して攻撃/ゴーレムの装甲で弾かれる】

フレア/237:「ふふふ……私のゴーレムはそんなちゃちな武器では倒せません。
 それでは、さようなら。ご同輩の魔女様」

【SE:ゴーレム、向きを変えてアーリィに攻撃しようとする】

カイザ/238:「アーリィ!避けろッ!!」

【SE:ゴーレムの攻撃音/アーリィ、攻撃を難なく受け止める】

フレア/239:「……はい?」(呆気にとられる)

カイザ/240:「……え?」(ぽかん、と)

エリナ/241:「あれれー?」(きょとん、と)

アーリィ/242:「さようなら、ねぇ。壊しちゃ悪いかと思ってさっきは捕まってやったが、
 この程度のゴーレムでわたしを倒そうとは、わたしもなめられたもんだ」

【SE:金属のひしゃげる音、アーリィ、素手でゴーレムを破壊する】

フレア/243:「う、嘘っ!?わ、私のゴーレムが!!魔女に、しかも魔法を使わないで壊されるですって!?」

【アーリィ、息も切らせず振り向く】

アーリィ/244:「装甲(そうこう)は厚いけど、動きが鈍すぎ。こんなのを魔女戦争の時の戦場に出してたら、
 すぐにただの鉄クズになるよ」

【SE:どーん!と、アーリィの台詞にかぶってゴーレムが倒れる】

カイザ/245:「すげー!!アーリィすげー!!」

エリナ/246:「かっこいいー!!」

アーリィ/247:「……さて。フレアだっけ?情報、教えてくれるよね。タダで」(にっこりと)

フレア/248:「……はい」(がっくり)

 

【SE:てくてく足音/3人、町を後にする】

(アーリィ、フレアから巻き上げた(?)情報メモを見ている)

アーリィ/249:「竜が造った遺跡"ゼロワン"か……案外近くに手がかりが有るもんだな」

カイザ/250:「なぁなぁ、アーリィ!どうやったんだよ、あれ!なぁ!オレにも教えてくれよ!」

エリナ/251:「エリナも!エリナもアーリィみたいにかっこよくなりたーい!」

アーリィ/252:「うるさいなー、もう。わたしとあんた達じゃ経験が違うの。
 ほら、情報も手に入ったし、さっさと行くよ」

カイザ/253:「えー、けちー!教えてくれよー!!」

エリナ/254:「エリナも大きくなったらアーリィみたいに魔女になりたーい!」(楽しそうな感じで)

(フェードアウト)

(つづく)


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