◆Sky of Dragon Etude3:観光遺跡ゼロワン

【登場人物】
カイザ(14)、エリナ(22)、アーリィ(15)、オオサンショウウオ族(7) 計58

「」…キャラの台詞
『』…モノローグ
()補足
【】効果音・BGMやシーン説明

台詞番号…最初の番号が話数、残りの2桁が台詞番号です。

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(以下シナリオ本文)

エリナ/301:「Sky of Dragon(スカイ・オブ・ドラゴン)・エチュード 第3話『観光遺跡ゼロワン』」

エリナ/302:『エリナたちは今、フレアの町の北にある、観光遺跡ゼロワンに来てるんだよー。
 ここに竜の手がかりがあるかもしれないんだって!でもね……』

【SE:ざわざわ/遺跡、観光客でごった返している】

カイザ/303:「なんでこんなに観光客がてんこ盛りなんだよ!!遺跡の中に入れねーじゃねーか!!」

アーリィ/304:「どうやらこの大陸でも有名な観光スポットらしいね……
 他の観光客に聞いてみたら、遺跡に入るまで4時間待ちだって」

カイザ/305:「4時間!?そんなに待てねーっつの!ったく、どっか他に竜の情報手に入るとこないのかよ」

アーリィ/306:「今の所手がかりはここだけだしねぇ。仕方ない、ちょっと人が減るまで待つか……」
(人の多さにちょっとうんざりしつつ)

(エリナ、うんざり気味の2人と違ってうきうきしている)
エリナ/307:「すごーい!人がたくさーん!お店もたくさーん!!お祭りみたい!」(きょろきょろしている)

アーリィ/308:「エリナ!遠くに行くんじゃないよ!……迷子になられたらここじゃ探すのも一苦労だ」
(後半はつぶやく/音量は普通に)

エリナ/309:「はーい。お店でお買い物してきてもいーい?」

アーリィ/310:「はいはい、知らない人にはついてくんじゃないよ。それと買い食いは銀貨5枚まで」

エリナ/311:「はーい!いってきまーす!」

【SE:てってけてーとエリナ退場】

カイザ/312:「アーリィ、なんかアレだな。母ちゃんって感じだな」(感心しつつ/本人は誉めてるつもり)

アーリィ/313:「……何か言ったかい?」(怒り/まだそんな歳じゃないという感じで)

カイザ/314:「えーと……何でもありません」(アーリィの怒りのオーラに気圧される)

 

【SE:ちゅんちゅん、と鳥の鳴き声/両手に屋台のお菓子やらを持ったエリナ、満足げ】

エリナ/315:「わたあめでしょ、たこ焼きでしょ、りんご飴にチョコバナナ……うーん、あと銀貨1枚、何にしよう〜?」

【SE:ちゃりん、と音/エリナ、銀貨を落とす。銀貨、遺跡の方に転がっていく】

エリナ/316:「あ!待ってー!エリナの銀貨〜!!」

【SE:がさがさ/エリナ、銀貨を追って遺跡の裏手の茂みに】

エリナ/317:「うーん、どこいっちゃったんだろう……お金なくしたらアーリィに怒られちゃうよ〜。
 ……あれれ、ここって遺跡の後ろがわ?」
(前半、困り果てた感じで/後半、不思議そうに)

【SE:ぺったんぺったん/何かがエリナに近づいてくる】

オオサンショウウオ/318:「ぐげ。」

【二足歩行のオオサンショウウオ、エリナに銀貨を差し出す】

エリナ/319:「あ!エリナの銀貨!ありがとう〜!って、小さいトカゲ??」

オオサンショウウオ/320:「ぐげー、ぐげー」(ちがうちがう、という感じで首を横に振る)

エリナ/321:「わかった、小さい竜だ!!すごーい!エリナの仲間見つけちゃった!」(嬉しそうに)

オオサンショウウオ/322:「……ぐげ?」(不思議そうに首を傾げる)


【SE:足音/エリナ、駆け足で戻ってくる】

カイザ/323:「お、戻ってきた。思ったより早いな」

エリナ/324:「えっへん!えっへん!!えっへーん!!!」
(目的を達したのでえっへんの最上級的に/段々と強調してください)

アーリィ/325:「な、なんだよ、どうしたんだい?」(えっへんの最上級に押される)

エリナ/326:「すごいの!銀貨が転がってって、そしたら遺跡の裏側に竜がいたの!!」

アーリィ/327:「はぁ?」(わけがわからないので首を傾げる)

カイザ/328:「っつーか、竜!?すげーじゃん、エリナ!さっそく行ってみようぜ!」

【SE:足音/3人、遺跡の裏手にやってくる】

オオサンショウウオ/329:「ぐげ。」(ぴょい、と片手をあげる)

カイザ/330:「こいつが竜?……な、なんかオレの想像してたのと違うなぁ……」

アーリィ/331:「竜じゃないよ、こいつは」(一目見てあっさり言う)

エリナ/332:「ええ〜っ!竜じゃないの!?」

アーリィ/333:「オオサンショウウオ族。水辺(みずべ)の近くやじめじめしたとこなんかに住んでる
 亜竜(ありゅう)の一種だね」

オオサンショウウオ/334:「ぐげー、ぐげ。」(そうですよ、という感じで同意)

エリナ/335:「そっか〜、竜じゃなかったんだ。そういえば、よく見たらエリナとあんまり似てないし」(納得)

カイザ/336:「よく見なくても見りゃわかるだろ」(呆れて)

オオサンショウウオ/337:「ぐげー」

【SE:オオサンショウウオ、遺跡の裏手に近寄って手招きする】

エリナ/338:「え?遺跡にそこから入れるの?」

カイザ/339:「お前、あいつが何言ってるかわかんのか?」(驚いて)

エリナ/340:「うん、なんとなく……がっかりさせたお詫び、だって」


【SE:足音/3人+オオサンショウウオ、遺跡の一室、竜のレリーフのある部屋に着く】

アーリィ/341:「隠し部屋か?観光客はいないみたいだな」

エリナ/342:「わぁ!壁に絵が描いてある!
 すごいなぁ……昔はこの辺にもエリナと同じ竜が居て、この遺跡を造ったんだね。もしかしたらエリナの家族も……」
(前半は嬉しそうに/後半はちょっと寂しそうに言ってレリーフを見上げる)

カイザ/343:「……そう、だな」
(エリナが寂しそうなのでちょっと気遣って優しげに)

アーリィ/344:「なに、きっと今だってどこかにいるさ。例えばこの辺に……ん?」
(明るく言う/レリーフの何かに気づく)

アーリィ/345:「これ……この辺の地図になってるんじゃないか?ほら、この辺り。フレアの町と、その近くの森だ」

カイザ/346:「ホントだ。森に竜の絵が描いてあるぞ。もしかして……」

エリナ/347:「森に竜がいるかも!」

アーリィ/348:「でなくとも、手がかりがあるかもしれないね。よし、この森に行ってみるか」

【3人、部屋を出ようとする/エリナ、オオサンショウウオに声をかける】

エリナ/349:「あ、そうだ。この部屋を教えてくれてありがとう!……え、なーに?」

オオサンショウウオ/350:「ぐげー」(エリナに何かを言う)

エリナ/351:「……うん!ぜったい、ぜったいに!
 その時はカイザとアーリィもまた一緒に連れてくるから!じゃあね!」(嬉しそうに)

【SE:足音/エリナ、カイザとアーリィに追いつく】

カイザ/352:「どうしたんだよ?」

エリナ/353:「仲間が見つかったらまた遊びに来てね、だって!」(にこにこしつつ)

アーリィ/354:「そうだな、その時はまたここに来てみるのも悪くないか……並ばずに入れることもわかったし」
(後半はにやりと笑いつつ)

カイザ/355:「ふん、竜が見つかって呪いが解けたらお前らなんかと一緒にいるわけないだろ。
 ま、どーしてもって言うならついてきてやってもいいけどな!」

エリナ/356:「カイザの照れ屋さんー」(からかうように)

アーリィ/357;「もっと素直になったらどうだ?」

カイザ/358:「うるせー!!」

(フェードアウト)

(つづく)


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