◆Sky of Dragon Etude4:謎かけのリドル
【登場人物】
カイザ(18)、エリナ(14)、アーリィ(15)、リドル(9)、シス(4) 計60
「」…キャラの台詞
『』…モノローグ
()補足
【】効果音・BGMやシーン説明
台詞番号…最初の番号が話数、残りの2桁が台詞番号です。
----------------------------------------------------------------------------------------------------
(以下シナリオ本文)
カイザ/401:「Sky of Dragon(スカイ・オブ・ドラゴン)・エチュード 第4話『謎かけのリドル』」
カイザ/402:『竜の手がかりを手に入れたオレたちは、森にやってきた。でもそこで、大変なことが起こったんだ。
つーか、ピンチだ。大ピンチだ』
【SE:ぐきゅるるる〜 と腹の音/カイザ、地面に大の字に倒れている】
カイザ/403:「腹減ったー……もう一歩も歩けねー!!」
エリナ/404:「エリナもお腹ぺこぺこ〜」(力なく)
アーリィ/405:「こら!2人とも立て!わたしだって空腹だし、宿のふかふかのベッドで寝たいんだよ!
でもしょうがないだろ、迷っちゃったんだから!!」(ちょっと泣きそう)
【SE:カラスの声/すっかり夕方】
カイザ/406:「あー、今日も日が暮れるー。カラス鳴いてるし。オレも一緒に帰りてぇ」(倒れたまま/スネた口調で)
エリナ/407:「ゆうがたー、ゆうごはんー、おいしいごはんー。エリナも食べたーい」(力なく)
アーリィ/408:「……ったく……ダメだ、こういう時こそ、わたしがしっかりしないと」
(2人に舌打ち/自分を鼓舞して何かを取り出す)
【SE:がさごそ】
エリナ/409:「何それ、ごはん!?」(キラキラした目で嬉しそうに)
カイザ/410:「メシ!?」(嬉しそうに/がばっと起き上がる)
アーリィ/411:「占いの道具。これで出口を占う」(ヤケなのかちょっと投げやりに)
エリナ/412:「占いじゃおなかいっぱいにならないよ〜……」(力なく)
【カイザ、ばたっと横になる】
カイザ/413:「そんなのより魔法でメシとか出してくれよー……ん?食い物のニオイがする!」
【カイザ、がばっ!と起きる】
アーリィ/414:「何ッ!?」
エリナ/415:「本当!?」(嬉しそうに)
【SE:足音/がさごそ/3人、茂みに隠れて様子をうかがってる】
【SE:ぱちぱちと火の音/旅人が焚き火で肉を調理している】
カイザ/416:「メシだ〜!!肉だ〜!!!」(めちゃめちゃ嬉しそう)
アーリィ/417:「でかした、カイザ!よし、あの旅人に食料を分けてもらおう。嫌だと言っても力づくで……」
(空腹なのでちょっと考えが乱暴)
エリナ/418:「ダメだよ〜、そんなの。でもエリナもおなかぺこぺこ〜」
【SE:ぐぎゅるるる〜*3/3人、おなかが鳴る/旅人、3人に気づく】
リドル/419:「えー……と。そこのお前ら、腹減ってるのか?」
エリナ/420:「うん、そう!エリナたち迷子なの。おなかぺこぺこなの!」
アーリィ/421:「うわ!腹の音で見つかったか……恥ずかしい。
えー、こほん。食料が尽きて困っているんだ。良かったら食料を少し分けてほしい」
(恥ずかしい、で赤面して小さくなりつつ/後半は照れを隠すように真面目に)
リドル/422:「そうだな……じゃあ、俺の頼みを聞いてくれたら、コレ、分けてやってもいいが」
(調理中の料理を指差す)
カイザ/423:「やるやる!何でもやる!!」
アーリィ/424:「カイザ、勝手に決めるな。……まあ、背に腹は変えられないか」
リドル/425:「交渉成立だな。……と、メシの前にクイズだ。"パンはパンでも食べられないパンはなんでしょう?"」
(唐突にクイズを出す)
アーリィ/426:「は?」(いぶかしげに)
カイザ/427:「食えないパンなんてあるのか?」
エリナ/428:「そんなの簡単だよ〜、答えはね、おにーさんがお肉を焼いてるそのフライパン!」
【SE:ぱちぱちと火の音/3人、食料を分けてもらって満腹】
カイザ/429:「はー、食った食った。もう食えねぇ」
(大の字で寝っころがってる)
アーリィ/430:「そういやあんた、名前は?」
リドル/431:「あぁ、名前か。なんだと思う?」
(聞かれて逆ににこやかに聞き返す)
カイザ/432:「焼肉太郎。」(びしっと真面目に)
アーリィ/433:「そんな名前があるかい」(びしっとツッコミ)
エリナ/434:「んーとねぇ……なぞなぞを出すから、リドル?」(首をかしげつつ)
リドル/435:「"謎かけ"のリドルか。そうだな……正解だ。俺の名前はリドルだ」
アーリィ/436:「謎かけのリドル?確かにあんたにぴったりだね。で、わたしたちに頼みってなんだい?」
リドル/437:「この森にいる竜を探すのを手伝ってほしいんだ」
カイザ/438:「おお!やっぱりこの森、竜がいるんだな!」
エリナ/439:「わ〜、大当たりだ!エリナたちもね、竜を探しに来たんだよ!」
アーリィ/440:「なるほど、あんたも竜を探してるクチか。手伝うのはいいけど、この森は広いよ。
どうやって探すつもりなのさ」
リドル/441:「簡単だ。そいつも今頃はメシを食ってるだろう。
煙や料理のニオイをたどればいい。そこの狼少年の鼻でな」
カイザ/442:「へ?オレ?」
【SE:ぱちぱちと火の音/3人+リドル、茂みから様子をうかがっている】
カイザ/443:「こう簡単に見つかるとは思わなかったけどよ。……ありゃなんだ?」(呆れた感じで)
アーリィ/444:「さぁ……?なんだろう、アレ」(困った感じで)
エリナ/445:「羽の生えた羊がフライパンでお肉焼いてる〜」(驚きつつ)
【SE:めぇ〜/羊の鳴き声】
【SE:がさがさ/リドルが茂みから出て行く】
カイザ/446:「あ、おい!リドル!!」
【SE:めぇ〜/羊の鳴き声】
シス/447:「お?なんだ、今度の名前は"リドル"にしたのか」(慣れた調子で)
リドル/448:「あぁ、シス。……ていうか、のん気に料理してる場合か。
仲間が迷ってたら助けにこい、このバカ」(きっぱり)
カイザ/449:「……仲間?」(ぽかん、と)
アーリィ/450:「じゃ、あんた達も竜を探す旅の途中で、そこの羊……じゃなくて竜も、
竜についてはほとんど何も知らないんだね?ったく、そうならそうと早く言いなよ」
(呆れた感じで/後半はリドルに向けて)
リドル/451:「悪いな。お前達も竜を探してるって言ってたし、がっかりさせちゃ悪いと思って。
あと説明が面倒だったし」(悪びれず)
カイザ/452:「なんだよ、じゃあただ迷子と羊の合流(ごうりゅう)手伝わされただけかよ〜」(がっくり)
エリナ/453:「シスって羊なのに竜なの?竜なのに羊なの??」(わくわくとシスに聞く)
シス/454:「羊って言うな!俺はドラゴンだッ!!」(2人に怒る)
エリナ/455:「でも嬉しいな、エリナの他にも竜がいたなんて。この森に竜がいなかったのは残念だけど」
シス/456:「お前達も他の竜を探してるんだっけ。あんまり役に立てなくて悪いな。
俺たちが調べた限りでは、この森には竜はいたのはかなり昔らしいな。遺跡らしいのが有ったけど、崩れてた」
シス/457:「あ、そうだ、この森の南の帝国図書館には行ってみたか?
あそこには竜の文献(ぶんけん)が沢山あるんだ」
アーリィ/458:「帝国図書館か……そこにも何か手がかりがあるかもしれないね。行ってみるか」
エリナ/459:「わーい、じゃあ次はそのてーこくとしょかんだね!」
カイザ/460:「図書館ねぇ、今度こそ手がかりがあるんだろうなぁ……」(半信半疑)
(つづく)