掛け合い1−A「ハジメとミツキと出会いは悪霊退散」 ◆台詞数 【1−A】ハジメ(11)、ミツキ(5)、さくら(2) 計18 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- (新学期のある日、通学路にて) ハジメ/01:僕の名前は陸奥(むつ)ハジメ。何の取り柄もない、唯(ただ)の高校生だ。 でも、そんな僕にもひとつだけ特技がある。それは… (学校の通学路/車の行き来する音など) ハジメ/02:「…うわ、地縛霊かなぁ…すんごいこっち見てる…やだなぁ。…うう〜、見られても何もできないんだってば…」 (情けない気弱全開な感じで) ハジメ/03:そう、幽霊が見えること。でも、誰にも信じてもらえたことはない。 …まあ、そりゃ、フツーはそうだよね。 (後半、諦めた感じ) (足音) ハジメ/04:「うぅ…さっきの交差点で憑いてきちゃったかなぁ…肩が重い…」 (どんより暗く) (足音/通学路をミツキが歩いてくる) ミツキ/05:「あ。…そこのあなた、憑いてますよ。」(ハジメの肩を見て) ハジメ/06:「え…あ、あの…もしかして、君もコレ、見えるの?」(おずおずと) ミツキ/07:「はい。」(当たり前だろう的にきっぱり) (ミツキ、ばっ!とお札を取り出す) ハジメ/08:「…って!え、ちょっと!お札!!?」(うろたえる) ミツキ/09:「臨、兵、闘、者、皆、陣、裂、在、前!!」 (唱えてばしっ!とハジメの背中を叩くようにお札を貼る) ハジメ/10:「あいた!!!痛いよ!何すんの!!」 ミツキ/11:「…ふぅ。…あなた、のん気ですね。さっきのは悪霊です。とり殺される所だったんですよ」(きっぱり) ハジメ/12:「へー、とり殺…えええっ!!?」 (前半感心して、後半驚く) ミツキ/13:「あなた、憑かれやすいみたいだから、気をつけてくださいね。それでは。」 (足音/きっぱり言ってすたすたと去る) ハジメ/14:「気をつけるって言われても…なんだったんだろ、今の子。変な子だなぁ…」 (足音/ハジメも学校に向かう) (ハジメ、校舎に向かう途中、旧校舎の前を通りかかる) さくら/15:「おはようございます」 ハジメ/16:「あ、おはようございます。…あ、あれ!?今の子、足が透けて…!!」 (きょろきょろするが、さくらは消えている) ハジメ/17:「いつの間にかいないし!も、もしかして今の子も幽霊? うぅ、朝から変な子に会うし、変な学校だな、ここ…」 (足音/とぼとぼてくてく歩いていく) さくら/18:「今の人、私に気づいてくれた…。名前、なんていうのかな…」 (さくら、ハジメを見送る) (終)