掛け合い2−A「ドキッ★旧校舎は死の香り・前編」 ◆台詞数 【2−A】ハジメ(13)、ミツキ(9)、カオル(8)、マリヤ(4)、トシミ(5) カンナ(6)、アキ(8)、トオル(6) 計59 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- (小鳥の鳴き声/ある日の放課後の生徒会) トシミ/01:「ハジメくーん、ミツキちゃーん。お茶買ってきてー。ついでに旧校舎の怪現象調べてきてー。」 ミツキ/02:「わかりました。」 (足音、引き戸の音/きっぱり言って出て行こうと) ハジメ/03:「ま、待ってください、会長!前置きがなさ過ぎますよ!? …ていうかミツキちゃんも何の疑問も持たずに行こうとしちゃダメだよ!!」 ミツキ/04:「…そうですか?」(何故咎められるかわかっていない) トシミ/05:「いやー、そういえばお茶がなかったなと思って。 あと、生徒会の目安箱に『旧校舎に幽霊っぽいのが出る』って手紙が投函されてたなー、と思って。」 ハジメ/06:「同列に扱わないでくださいよ、その2つを…」(脱力) マリヤ/07:「旧校舎ってそういうの多いよねー。女の子の幽霊が出るとか、音楽室のピアノが勝手に鳴るとか、 肖像画の目が光る!と見せかけて、よく見ると画鋲(がびょう)だったとか。」 ミツキ/08:「先輩、最後のは怪現象ではありませんが」(冷静) マリヤ/09:「え?あははは、気にしない気にしなーい!」(明るく) トシミ/10:「まあ、いつものことだからね。新入生2人の初仕事にはちょうどいいだろう」(楽しそうに) ハジメ/11:「はぁ…いつものことって…この学校、やっぱりおかしいよ」(ぼそ、と/音量は普通でOKです) マリヤ/12:「ここって"見える"人多いから、その女の子の幽霊とか男子に人気あるんだよー。 ええとねー、確か名前は…」 (勢いよく引き戸が開く音/カオル、生徒会室に入ってくる) カオル/13:「"さくら"ちゃんだ、さくらちゃん!」(さくらの話を聞いたので若干明るめに) ハジメ/14:「あ、皐月先輩。」 ミツキ/15:「時間通りに来るとは珍しいですね。雨でも降るのでは…?」(いぶかしげに) カオル/16:「んだとコラ!!」(ハジメに) ハジメ/17:「言ったの僕じゃないですー!!!」 カオル/18:「旧校舎に行くなら俺も行くぞ。さくらちゃんに会えるかもしれないからな!」(力強く) トシミ/19:「カオルくんはさくらちゃんファンだからねぇ」 ハジメ/20:「幽霊にファンって、なんか違うんじゃ…」 カオル/21:「ふっ、実物を見りゃわかるさ。さくらちゃんはな、かわいいぞー。マジで。萌えるから! てことで行くぞ、一年!」(ぐ!と力強く2人に) ハジメ/22:「は、はぁ…」(押されてる) ミツキ/23:「燃える…ということは、発火能力のある怨霊(おんりょう)ですか。 心してかからないといけませんね」 (真面目) ハジメ/24:「い、いや、意味間違ってるから…それ…。あ、あの、会長、マリヤさん、行ってきます。」 (前半ミツキに/後半会長達に) (3人、会話しつつ移動) マリヤ/25:「いってらっしゃーい。…あの子達でだいじょうぶかなぁ…」 (明るく見送る/後半は不安げに) トシミ/26:「ま、お茶と報告を待つとしましょう」(朗らかに) ---------------------------------------------------------------------------------------------------- (窓の外/オカ研の3人、話を盗み聞きしている) カンナ/27:「聞いた!?呉野(くれの)、霜月!」 アキ/28:「はい、カンナお嬢様!この耳で、はっきりばっちりしっかりと!!」 トオル/29:「…まあ、大体は」 カンナ/30:「旧校舎ですって。これは生徒会の奴らをぎゃふん!と言わせられるチャンスだわ!」 アキ/31:「チャンスですね!」 トオル/32:「ぎゃふん!ですか…先に行って致死性(ちしせい)の高い罠でもかけておきましょうか?」 (にこやかに) アキ/33:「と、トオルくん、トオルくん。それはぎゃふん!以前に死ぬから!」 トオル/34:「…ダメですか。残念です」 カンナ/35:「………。と、ともかく!あいつらを追うわよ!」 アキ/36:「はい、お嬢様!」 トオル/37:「おー。」(棒読み的に) ---------------------------------------------------------------------------------------------------- (旧校舎/ぎしぎし軋む廊下をハジメ達が歩いている) ハジメ/38:「ここが旧校舎…うぅ、暗いなぁ…えっと、とりあえず何を調べたらいいんだろう?」 ミツキ/39:「会長から目安箱に寄せられた手紙を預かってきました。 一.(いち) 白い幽霊が旧校舎内をうろついています。 悪霊だったら、さくらちゃんがかわいそうだから退治してください。 一.目が光る幽霊が…以下略。さくらちゃんがかわいそうだから退治してください。 一.時々壁を削るような音が…以下略。さくらちゃんがかわいそうだから退治してください。 …なんですかコレは」 (一〜は棒読み的に/最後は呆れて) カオル/40:「うんうん、どれも万一悪霊とかだったら、さくらちゃんがかわいそうだもんな。」(頷いている) ハジメ/41:「…ほんとにファンが多いんですね、その、ええと…さくらちゃん。」 カオル/42:「当たり前だ!なんせ、本当にかわいいからな!」 ハジメ/43:「はぁ……ん?あ、あれ?なんだろう…?」 (カオルに呆れてため息をついた所で廊下の奥のものに気づく) ミツキ/44:「白くてゆらゆらした…もしや、件(くだん)の悪霊とやらでは」(ばっ!とお札を取り出す) ハジメ/45:「え、う、嘘!?悪霊とかだったら戦うの無理だよ、僕ー!!!」 (足音/ハジメ、びびって逃げる) カオル/46:「こら!調査する前に逃げるな、陸奥(むつ)!!!」 (足音/ハジメ追う) ミツキ/47:「…あ、2人とも………はぁ、仕方ないですね」 (足音/2人を追う) ---------------------------------------------------------------------------------------------------- (オカルト研究会、旧校舎を探索中) カンナ/48:「…で、生徒会を追って旧校舎に来たわけだけど…広いわねぇ。あいつらが見つからないじゃない!」 アキ/49:「しょうがないですよ、お嬢様。もうちょっと探してみましょう。…って、アレ?」 (アキの声にかぶって複数の足音が廊下奥から) ハジメ/50:「ど、どいてくださいー!!幽霊がー!!」(ダッシュで走り去る) カオル/51:「逃げるなっつってんだろうがー!!!」(ダッシュで去る) (ちょっと遅れてミツキ) ミツキ/52:「…失礼」(ダッシュで通り抜ける) カンナ/53:「…あら?私に恐れをなして逃げたのかしら?生徒会もたいしたことないわね!おーっほっほっほ!!」 アキ/54:「ていうかお嬢様、"幽霊"とか聞こえたんですが…」 トオル/55:「…あの、廊下の奥、何かいるんですけど。」 (トオル、振り向いて指差す。廊下の奥に白い影) カンナ/56:「おーっほっほっ………ほ?う、嘘、本物の幽霊!?に、逃げるのよー!!!」 アキ/57:「お、お嬢様ー!待ってくださいー!!!」 トオル/58:「呉野さん、もしもの時は犠牲になってください」(きっぱり) アキ/59:「酷ッ!!」 (足音複数/オカ研、一目散に逃げる) (終)