==================================================================================================== ボイスドラマ「Wicca!!」(うぃっか) 脚本/さのや 08/01/14 ノイエ台詞059修正 08/01/22 シーン03/状況説明の誤字を修正 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 【あらすじ概要】 ティセ・イグニッションは、ミリオン魔法学園・魔女科の唯一の男子生徒。 由緒正しい魔女の血筋に生まれた為に、祖母と母に魔女科に入学させられてしまった気弱な少年である。 クラスメイトの女子にも、男扱いされていなかったティセだが、 ある日課題で吸血鬼退治に行くことになり… 【脚本中記号について】 「」…キャラのセリフ(括弧なしはモノローグだと思っていただければ!) ()…状況説明・セリフの演技指定 ※ …前後の状況説明など 【他】 ・セリフの方は言い辛ければ言いやすいように語尾・言い回しを変えていただいて構いません。 ・セリフが二行に渡っている部分なども一部ありますので、見落としにご注意いただければ 幸いです。(こちらでもよく見落としたりするので…;) ・台詞番号がうっかり重複したりしている場合は「001-1」、「001-2」などでご提出ください。 【キャラクター】(全4名) ティセ・イグニッション 魔女科の生徒/少年/高〜低の少年声、気弱で情けない感じ  由緒正しい魔女の家系に生まれた少年。強い祖母と母に魔女科に入学させられてしまった。  気弱だが、そんな自分をどうにか変えようと努力はしている。  (台詞数:36) ノイエ・ライトニング 魔女科の生徒/少女/中〜低の少女声、感情抑え目  ティセのクラスメイト。冷静沈着な優等生。「銃」という古代遺産を扱うことができる。  ややいじめっこ気質でティセをからかうのが趣味。口調が男っぽい。  (台詞数:27) ルチェ・リップル 魔女科の生徒/少女/高〜中の少女声、元気・かわいい系  ティセのクラスメイト。見た目も性格もやや幼い。  「おもしろそー」「たのしそー」が口癖。お菓子大好き。  (台詞数:25) シエル・ブラッド 吸血鬼/青年/中〜低の青年声、ナンパ系、ノリ良し  ミリオン魔法学園の近くの古城に住む吸血鬼。かわいい子に弱い。  (台詞数:13) ゼロ・カンパネルラ 青年、マイペース  ミリオン魔法学園の教師。詳しくは「ゼロ先生の追試大作戦」を参照。  (台詞数:4) ==================================================================================================== シナリオ本文 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン01:オープニング】 (BGM〜タイトルコール) ティセ/001:ボイスドラマ「Wicca!!(うぃっか)」。は、はじまり、はじまり… (※タイトルコール/自信なさそうにお願いします) (BGM〜フェードアウト) ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン02:弱肉強食課題地獄】 ティセ/002:ミリオン魔法学園・魔女科。"女の子"達が魔女の呪法(じゅほう)や薬の知識を学ぶ学科だ。 問題は、なんで男の僕がそこに僕がいるかっていうことだけど…はぁ。話せば長くなるんだよなぁ… (爽やかな小鳥の鳴き声と学校のチャイム) ノイエ/003:「ティセー、魔女科唯一の男子・ティセー。強い祖母と母に無理矢理魔女科に入学させられたティセー。」 (説明口調で言いつつティセを探している) ティセ/004:「何してるんだよ、ノイエ!なんですんごい説明口調なんだよ!」 ルチェ/005:「ノイエちゃん、今日もティセちゃんいじめて楽しそうだね!」(楽しそうな口調で) ノイエ/006:「だってこんな面白い存在、皆に教えてあげないとつまらないだろ」 ティセ/007:「…おかげでよく他の学科から見学者が来るんだけど」(ノイエを責めるように/脱力した口調で) ノイエ/008:「うん。見学料は私の懐(ふところ)に入るシステムになっている」 ティセ/009:「お金取ってんの!?」 ルチェ/010:「あー、だからノイエちゃん、よく高い工具とか買ってるのね」 ノイエ/011:「まあそれは置いといて。」 ティセ/012:「裁判沙汰(さいばんざた)になりそうな話、置いとかれたよ…」 ノイエ/013:「魔女科基礎魔術の今期(こんき)のテストはレポートだそうだ。 いくつかある中から選んで、指定の場所に行って課題をこなして、それを元にレポートを書く、と」 ルチェ/014:「そういえば先生が産休で臨時の先生が課題出すって言ってたっけ。それなら簡単そうだね!」 ノイエ/015:「ちなみに私達の班は吸血鬼退治だ。」(きっぱり) ティセ/016:「ふーん…って、なんでノイエが決めるの!!」 ノイエ/017:「いいじゃないか、競争率は低かったぞ。なんせ誰も選ばなかったからな」(誇らしげ) ティセ/018:「競争率が低いってことは、絶対何かの理由があるんだよ…」(脱力しつつ) ルチェ/019:「いーじゃない、楽しそーだよ、吸血鬼退治!」 ノイエ/020:「だろう?目的もわかりやすいし、場所もそんなに遠くないし。学校のすぐ近くだ」 ティセ/021:「…他にもっとましなのないの?」 ルチェ/022:「あ、そういえば、さっきその課題のプリントもらってきたよ。」 (がさごそ紙の音) ルチェ/023:「ええとねー、うんとねー、あとは毒の沼地に行ってアイテムを探してくるとか、 ドラゴン退治とかー…」 (資料を見つつ、たどたどしい感じで) ノイエ/024:「ほら、吸血鬼退治が一番マシだろう?」 ティセ/025:「…本当だ。ていうか誰だよ、そんな危険な課題ばっかり出した人…」(がっくりしつつ) ノイエ/026:「まあ、気を落としてばかりでも仕方ないだろう。 こういうのはさっさと行ってさっさと終わらせるに限る。」 ルチェ/027:「そうそう!よーし、おやつ買わなくっちゃ〜」(楽しそう) ティセ/028:「うぅ…やだなぁ、怖そうだなぁ…」(とぼとぼついてく) (足音複数/3人、吸血鬼の城に向かう) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン03:駅から徒歩五分の環境の良い物件です(直訳)】 (蝙蝠がばさばさとかカラスの声とか不気味な感じ) ノイエ/029:「…ということで吸血鬼の城についたわけだが」 ティセ/030:「早ッ!…まあ確かに近かったけど」 ルチェ/031:「よし、じゃー早速いってみよー!…あれ?ティセちゃん?」 (途中でティセがいないのに気づく/ティセ、逃げ腰で後ろの方にいる) ティセ/032:「ね、ねぇ…やっぱりやめようよ。 学生の僕達に吸血鬼なんてレベルの高い魔物、退治できるわけないってば…」 ルチェ/033:「ダメだよ、ティセちゃん!立派な魔女になるって3人で誓ったじゃないの! それにほら、おもしろそーだし!」 ティセ/034:「どこがだよ!ていうかいつ誓ったんだよそんなの!!」 ノイエ/035:「ほら、入学して同じクラスになった時に放課後に校舎裏で殴り合いのケンカして、 その後伝説の樹の下で誓って…あ、あれティセじゃないか。誰だっけ?」(真剣に) ティセ/036:「知らないよ!!」 ルチェ/037:「と、ともかく、皆で立派な魔女になるんだから!だったらこんなので逃げてちゃダメだよ!」 ティセ/038:「立派な魔女になんかなるの絶対無理だよ!第一、僕、男だよ!?」 ルチェ/039:「そこは…気合で!!」 ノイエ/040:「やる気があればなんでもできるさ」(ふっ、と) ティセ/041:「いや、ないよ…そんなやる気」(あきれた感じで) (3人が話しているとどこからともなく声) シエル/042:「はーっはっはっは!私の城にようこそッ!!見習い魔女のお嬢さんがたッ!!!」(高笑いで登場) ノイエ/043:「元気出せ、ティセ。いざとなれば性転換って手もあるぞ。」 ルチェ/044:「その時はクラスの皆でカンパして手術費集めてあげるからね!!」 ティセ/045:「いらないよそんな優しさ!!!ていうか無理矢理魔女にしようとするの禁止!」 シエル/046:「あのー、もしもし?お嬢さんがた?」 ノイエ/047:「ということで話を戻そう。 我々は今、悪の組織を壊滅させる為に潜入工作を行おうとしているわけだが」 ルチェ/048:「軍の基地から盗んだ核でホワイトハウスをぶっ飛ばそうってわけだな…シット! そんなことさせるか!」 (できればキリっとした口調でアクション映画の外人調に) ティセ/049:「話変わってるよ!?」 シエル/050:「いいんだどうせ、私なんか…存在感ないし。十字架見ると卒倒するほどひ弱だし。 友達だって城のコウモリだけだし…うぅッ!!」(泣いた) ルチェ/051:「あ、入り口んとこで誰か泣いてるー?」 ノイエ/052:「余程悲しいことがあったんだな」 ティセ/053:「…ていうか、あの人が僕達の退治しにきた吸血鬼じゃ!?」 シエル/054:「…む。いかにも!私の名前はシエル・ブラッド。この古城の主にして由緒正しき貴族の家系の…」 (立ち直った/えっへんと口上を述べる) ティセ/055:「いえ、あの、あははは。僕たちはただの通りすがりの学生で…」 (シエルの口上を遮り、ごまかすような感じで) シエル/056:「ふっ!誤魔化そうとしてもダメさ!今日ここに君達が来ることはすでにわかっていたのだからね!」 ティセ/057:「く、さっき城の前で散々言っちゃってたもんな…!」 ルチェ/058:「バレてる、バレてるよ、ティセちゃん!!」 ノイエ/059-1:「いや、待て。"すでに"と言うことは私達が来る前に知っていた…?」(いぶかしげに) ノイエ/059-2:「何故話が漏れているのかは知らないが…仕方ないな。 2人とも、下がっていてくれ。私が話をつけてこよう」 ティセ/060:「あ、ノイエ…!!」 (足音/ノイエ、シエルの方に歩み寄る) シエル/061:「ふっ、怖がらなくても良いのですよ、お嬢さん。私は女性に手荒な真似は… …あれ、ええと、あの、なーんでそんな物騒なもの持ってるのかなぁ?」 (前半後半ギャップがある感じで) (話途中にちゃき、と銃の音/ノイエ、銃をシエルに向ける。撃つ。) シエル/062:「…って、うわああぁ!?」 (ばきゅーん!と銃声がかぶる) ノイエ/063:「硝酸銀(しょうさんぎん)を使った弾薬だ。一撃で仕留めてやるから安心したまえ」 シエル/064:「安心できるかっ!!ていうか、話し合いは!?話し合いはいずこ!?」 ノイエ/065:「話し合いじゃない。話をつける、と言ったんだ。私は言葉で相手を説得するのは苦手なんでね」 (ガンガン銃を撃ちつつ冷静に会話) シエル/066:「おわ!?あぶな!ちょ、ちょっと!!おじょーさんっ!?」 (数発かすってる) ノイエ/067:「ふ…なんせ、実戦で思いっきり銃器を扱える機会なんてなかなかないしな。どうした、吸血鬼。 反撃してこないのか?」 (銃声絶賛続行中/ノイエ、楽しそう) ルチェ/068:「ノイエちゃん、楽しそうだなぁ」 ティセ/069:「ていうかダメだよ、ノイエに銃撃たせちゃっ!と、止めないとあの人殺されるかも…!」 ルチェ/070:「でも、どうやって止めるの?」 ティセ/071:「う、うん…止めようとしたら僕達が撃たれそうだもんね」 ルチェ/072:「…止めるのやめよっか?」 ティセ/073:「…そうしようか」(妥協した) (上記にかぶって銃声/シエルの悲鳴) シエル/074:「ちょ…あぶないから!マジ死ぬから!そこの少年少女!この子止めてっての!!!」(半泣き) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン04:みんな100点だ、100点。】 (数日後/学校のチャイムと鳥の鳴き声/魔女科の教室にて) ティセ/075:「この間は散々だったね…なんというか、あの吸血鬼の人が」 ルチェ/076:「あの時、ノイエちゃんの手持ちの弾丸がなくなってほんと良かったね!」 ノイエ/077:「うっかり楽しくてトドメをさす分を残しておくのを忘れてしまったが…まあ、いい経験になった」 (満足げ) ティセ/078:「とりあえずレポートは書けたし、どうにかなって良かったよ…はぁ」(ほっと一息) ルチェ/079:「苦労したかいがあったよね!」 ノイエ/080:「ルチェはただおやつ持ってついてきただけで、 レポート作成の時も私達2人に任せきりだったろうが」 ルチェ/081:「え?えへへ?」(ごまかして笑う) ノイエ/082:「よし、次のレポートの時はルチェに3人分を任せるとしよう」(きっぱり) ルチェ/083:「わーん!ティセちゃん、ノイエちゃんがいじめるよー!ひどいー!」(嘘泣きっぽく) ティセ/084:「はいはい…あ、先生だ。」 (脱力した感じでルチェに答える/ティセの台詞途中でドアの音/先生が入ってくる) ゼロ/085:「はい、皆さん静かに。 …さて、この間はレポートの提出おつかれさまでした。残念ながら提出できなかった方がほとんどですが…」 ノイエ/086:「おい、そういえばクラスの人数が少なくないか?」(ひそひそ/音量は普通で構いません) ルチェ/087:「ええとねぇ、毒の沼地に行った子とか、ドラゴン退治に行った子とか、病院送りだって聞いたよ? 行方不明の子もいるんだってー」(ひそひそ/口調は明るく) ティセ/088:「え…えぇ!?それって…あの…いいのかな、学校として」(ひそひそ) ゼロ/089:「はい、そこの3人、静かに。…それとですね、今日は皆さんに新しい先生を紹介します。 産休でお休みのセリーヌ先生の代わりに魔女科基礎魔術を教えて下さるシエル・ブラッド先生です」 ティセ/090:「…ちょっと待って、なんか…名前聞いたことあるよ?」 (ドア音/シエル、教室に入ってくる) シエル/091:「はーっはっはっは!やあ!僕のかわいい生徒達!これからよろし………ええええ!?」 (シャラーンと入ってきて3人を見てびびる) ティセ/092:「ええええ!?先生だったの、あの人!?」 ノイエ/093:「…だから課題についてを知っていたのか。なるほど。…というか、よりによって私達のクラスとは」 ルチェ/094:「新任の先生が吸血鬼ってどうなのかなぁ?…ま、おもしろそーだからいっか!」(深く考えない) シエル/095:「いやだ!ここはいやだー!!おうち帰るー!!!!」 ゼロ/096:「おや、知り合いですか?良かったですねー、顔見知りがいて」(朗らかに) ティセ/097:「あの人もこれから苦労しそうだなぁ…はぁ」(同情して) (BGMフェードでキャストコールへ) -------------------------------------------------------------------------------------------------- 【シーン05:キャストコール】 (BGM) ティセ/098:ティセ・イグニッション、(キャスト名) ノイエ/099:ノイエ・ライトニング、(キャスト名) ルチェ/100:ルチェ・リップル、(キャスト名) シエル/101:シエル・ブラッド、(キャスト名) ゼロ/102:ついでにこっそり、「ゼロ先生と追試大作戦」より、ゼロ・カンパネルラ、(キャスト名) ティセ/103:「ボイスドラマ「Wicca!!」 編集・脚本 さのや 製作・提供は「DreamJack(ドリーム・ジャック)」でお送りしました。」 ノイエ/104:「さて、次の課題が楽しみだな」 ルチェ/105:「楽しみだね!」 ティセ/106:「もうやだよ、僕…」(がっくりしつつ) シエル/107:「私、家に帰りたい…」(泣きつつ) ====================================================================================================