026)勇者
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博士「勇者って薄給だよね」
助手「なんですか、いきなり」
博士「ふと思って」
助手「確かに国からの補助はやっすい武器とほんの少しの支度金だけですしねぇ」
博士「大変だよね」
助手「ですよね」027)幽霊
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助手「そういえば聞いてくださいよ!この間、うちにオバケが出たんです!」
博士「お、オバケ!?……君ねぇ、僕も学者の端くれだよ?
そんな非科学的な話を信じるわけないじゃないか」
助手「じゃあ話しますから科学的に説明してみてくださいよー。
家に帰ったら、誰もいないはずなのに台所から水の音が……」
博士「わー!わー!!聞こえない!何も聞こえない!!」028)人形
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助手「わ、どうしたんですか?その人形」
博士「資料用に借りてきたんだ」
助手「ってことはこの子もモンスターですか?こんなにカワイイのに……」
人形「なに見とんじゃワレ!ブッ殺すぞ!!」
助手「ぜ、全然かわいくない……」029)男の子
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博士「ドリルと巨大ロボは男子の夢だよね!」
助手「だからって"ぼくの考えた最強ロボ"とか勝手に図鑑に載せちゃダメですよ?」030)新聞
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博士「うーん……」
助手「珍しいですね、博士が新聞読んでるの。
やっぱり学者たるもの社会情勢を把握しておかないといけませんよね!」
博士「いや、今日の運勢とかのチェックをね」
助手「そっちですか!?」031)鳥
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博士「ひよこ饅頭もモンスターに分類するか否か……」
助手「ダメですよ、ひよこ饅頭なんて載せたら」
博士「ハトサブレもダメ?」
助手「ダメです!ていうか食べ物ですからね、どっちも!」032)布団
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博士「この時期の布団の暖かさは悪魔的だよねぇ。
だからついつい布団との別れを惜しんでしまったというか……」
助手「寝坊した言い訳はいいですから、仕事してください」033)雪
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助手「わ、寒いなぁと思ったら雪ですよ!」
博士「天気の悪い日に出かける用事がないと勝ち組になった気がするね!」
助手「そう言いながら布団に戻って行かないでください」034)ジュース
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助手「博士〜、ちょっと休憩してジュースでもいかがですか?」
博士「君が休憩を勧めてくるなんて珍しいな。
……もしかして、なんかやらかしたね?」
助手「ぎくっ!ま、まさか!
資料にインクこぼしちゃったりなんてしてないですよ!?」035)トマト
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博士「ということでお仕置きとして、
今日の夕飯はキラートマトのチキン煮込みに決定です」
助手「わーん!!トマトは苦手っていつも言ってるじゃないですかー!」
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036)ねずみ
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助手「ねずみ型モンスターってそれほど怖くない感じがしますよね、小さいし」
博士「でも群れで出てくるからなー。あとほら、病気持ってるし」
助手「うっ。病気はかなり嫌かも」
博士「異世界のネコ型ロボットがねずみを警戒するのもわかるよね」
助手「彼がねずみ嫌いなのは違う理由ですよ」037)カレー
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博士「今日のお昼ごはんはカレーライスです」
助手「えー」
博士「えーってなんだい、えーって」
助手「だってお昼にカレーだと絶対夜もカレーライスじゃないですかー!」
博士「明日の朝もカレーだから大丈夫!」
助手「全然大丈夫じゃないです!」038)山
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博士「一年中雪に閉ざされた山奥にビックフットは住んでいるという。
ぶっちゃけ、まだ発見されてはいないらしいんだけど、
多分年末までに見つかんないよね、これ」
助手「……UMAは、モンスター図鑑に載せなくてもいいんじゃないですかね」
博士「じゃあツチノコとかも、いいよね」
助手「省いてください、ツチノコも」039)餃子
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博士「今日のお昼ごはんは餃子です」
助手「えー」
博士「えーってなんだい、えーって」
助手「だってお昼に餃子だと絶対夜も餃子じゃないですかー!」
博士「失敬な!昼は焼き餃子、夜は揚げ餃子、明日の朝は水餃子と
レパートリーを変える予定なんだよ!」
助手「全部ベースは同じです、それ……」040)電話
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博士「おっかしいなぁ、魔導電話が鳴ってるんだけど子機が見つからないんだよね」
助手「親機の方で出ればいいじゃないですか。
ていうか子機を持ち歩くからなくしちゃうんですよ」
博士「子機のがうろうろしながら喋れるじゃん!
それに半径50mくらいだったら魔導携帯じゃなくてアレで十分だし!」
助手「そんなこと言ってるうちに切れましたよ、電話」041)鏡
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助手「うーん……」
博士「さっきから鏡ばっかり見てるけど、どうしたんだい?」
助手「今日は寝ぐせがひどくて気になるんですよー」
博士「別にいつもと同じに見えるけどな」
助手「……博士は、乙女心が全然わかってないです!!」
博士「な、殴らなくてもいいじゃないか……」042)ゲーム
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助手「チェックメイト!」
博士「待った!」
助手「待ったはなしですよー、博士。チェス弱すぎですね」
博士「わかった。じゃあもうゲームは止めよう。
ゲームをやり過ぎると目が悪くなるって言うし」
助手「それ、電源必要なゲームのことじゃありませんか?」043)魔法
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博士「あーあ、僕も魔法が使えたらなー。
図鑑なんてちゃちゃっとまとめられるのになー。シャランラって感じで」
助手「なんか魔術を根本的に勘違いしてませんか?
仕事が進まないのは遊んでばっかりだからですよ!」
博士「君もさっきチェスで嬉しそうに僕をこてんぱんにしてたじゃないか……」044)ピアノ
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助手「そうだ、ここにピアノが有ったら良いと思いません?
音楽のある生活って素敵じゃないですか!」
博士「僕んちにピアノはいりません。
ていうか欲しいなら君んちに置きなさい、君んちに」
助手「私の家に置くと邪魔になるじゃないですか!」
博士「……君、いい性格してるよね」045)豚
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博士「トンカツが食べたいなぁ」
助手「なんですか、いきなり。あー、オークのページまとめてるんですね」
博士「ビフテキでもいいな」
助手「ミノタウロスのページもまとめてるんですね」
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046)ウェイター
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助手「偶には外でお茶もいいですよね〜」
博士「カフェだと高いんだけどなぁ。お金出すの僕だしさ」
助手「気にしない気にしない。
ほらほら、あのウェイターさん、かっこいいって近所で評判なんですよ!
来て良かったですね!」
博士「それを僕に言われても"ふーん"としか言いようがないよ……」047)帽子
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博士「……」
助手「博士ー、どうしたんですか?」
博士「……お気に入りの帽子に野良ハムスターが巣を作ってた」
助手「……。え、えーと……そっとしときましょう。ね?」048)影
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博士「影型のモンスターって分類するとしたら人型?それとも二次元?
ほら、影ってペラいじゃん」
助手「……二次元ってなんか違う分類だと思うんですけど」049)夕日
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助手「夕方だからそろそろお夕飯の時間ですね!」
博士「君は通いのくせにいっつも三食がっつり食べていくよね」
助手「え?えへへへー」
博士「笑ってごまかそうとしないように」050)拳銃
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助手「わ、博士の家って拳銃なんてあるんですね!護身用ですか?」
博士「まあね。 "フリーズ!手を上げたまえ!!"とか、
いざって時にビシッとかっこ良く使えるようにね!」
助手「わー、かっこいいー!」
博士「まあただの銀玉鉄砲なんだけどね」
助手「わー、かっこわるーい」
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