051)好き
博士「こればっかりは人それぞれだからなぁ。
どっちが好きか、それが問題だ……」
助手「あ、博士が珍しくデリケートそうなことで悩んでる」
博士「珍しく、って失礼な。
あ、そうそう、正月のおしるこ、粒あんにする?こしあんにする?」
助手「……少しでもメンタルな話題を期待した私が馬鹿でしたね」052)待つ
助手「カップラーメンの待ち時間って案外長いですよねー」
博士「だねぇ、待ちながら何かするには短いし。
っていうかなんでいつも君にご飯当番任せるとインスタントばっかなの」
助手「おいしいからいいじゃないですか」053)ありがとう
博士「そういや君さぁ、偶には僕に対してちょっとくらい感謝してもいいんじゃないかな」
助手「そんな博士に、コレをプレゼントです!」
博士「ほうほう、手作りの肩たたき券……じゃない、"肩たたけ券"!?」
助手「博士も私にちょっとくらい感謝してもいいと思うんですよねー。
さっそく使ってもらってもいいですよ!」
博士「これさぁ、なんか根本的に間違った券だよね……」054)楽しみ
博士「図鑑の原稿の印刷に出ないとこにパラパラ漫画を描くのが
ちょっとした楽しみなんだ」
助手「すごい無駄な労力使ってますよね」055)歌う
博士「"書いても書いても終わらないの歌"を作ってみたんだけど披露していいかな?」
助手「やめてください」
博士「ジャンルは演歌なんだけど」
助手「やめてくださいね?」056)泣く
博士「動物ものの話って泣いちゃったりすることあるなぁ」
助手「へぇ、博士って案外涙もろいんですね」
博士「犬が出てくる話とか読むと、昔追いかけられた恐怖が蘇って涙が出るよね!」
助手「感動の涙ってわけじゃないんですね……」057)嫌い
助手「きゃー!きゃー!!ゴキブリがー!!博士、退治してくださいよー!」
博士「人間誰しも嫌いなものが一つや二つある。僕の場合、ゴキブリがそうなんだ」
助手「真面目な顔で言い訳してないでどうにかしてください!」058)愛する
助手「また変なTシャツが増えてる……」
博士「だってなんかよくお土産にもらうからさぁ。
1枚あげようか?" I love USA"とか書いてあるやつとか」
助手「USA?」
博士「うん。ウサギのUSA。」
助手「ゆーえすえーじゃなくてウサギのウサなんですか!?」059)ギブアップ
博士「図鑑、書いても書いても終わらん……そろそろギブアップしてもいい?」
助手「ダメですよ!さ、あと半分、頑張りましょう!」060)助けて
博士「師匠ー!図鑑が書き終わらないんですー!!助けてくださいー!!!」
助手「(魔導電話で話してる相手、あのウサギの肖像画の人なのかなぁ……)」
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061)馬鹿みたい
博士「普通に"〜だ、〜である"調で文章書いてるのにも飽きてきたなぁ。
偶には"〜だぴょん★"くらいのキャラで図鑑の文章を書いてみたらどうだろう?」
助手「そんな馬鹿みたいな口調の図鑑は嫌ですよ」062)眠い
博士「うーん、眠い……」
助手「コーヒーでも飲んだらどうですか?」
博士「コーヒーって苦くて苦手だからなぁ。オレンジジュースじゃダメ?
むしろ小腹が減ったから何か夜食でも……」
助手「なんか段々話がずれてません?」063)知らない
博士「戸棚に入れといた僕のカステラ知らない?」
助手「ぎくっ!え、えーと、知りませんよ?」
博士「わかりやすいね、君は」064)死亡フラグ
博士「この戦いが終わったら……やりたいことを思いっきりやるんだ」
助手「なんだか死亡フラグっぽい台詞ですね」
博士「この戦いが終わったら、1年分の油で汚れた換気扇を掃除して、
台所のシンクとかピカピカに磨くんだ、絶対!」
助手「……ご自由にどうぞ」065)触る
博士「触ると危険なモンスターの一覧に近所の野良猫のモモちゃんを
入れてみようと思うんだけどどうだろう?」
助手「触ろうとして引っかかれたんですね。
……ていうか野良猫はダメですってば!モンスターじゃないし!」066)おかえり
博士「ただいまー」
助手「おかえりなさーい。博士、お土産はー?」
博士「ありません。ていうかちょっと買い物に行ったくらいでお土産買ってこないよ」
助手「えー、じゃあ次はお土産買うまで帰って来なくてもいいですよ」
博士「酷ッ!」067)嘘みたい
助手「仮眠するって言うから放っておいたら何時間寝てるんですか、博士!」
博士「うわ、本当だ!5分しか寝てないと思ったのに!!
なんていうか、少ししか寝られない時の時間の経ち方って
嘘みたいに早いよね?」
助手「いいから仕事してください」068)行こう
博士「いつか行ってみたい所が有るんだけど、
毎回そう言っててなかなか行けないとこがあるんだよねぇ」
助手「"いつか"じゃダメですよー。
本当に行きたいとこなら"○日に行こう!"って決めておかないと!
ところで、行ってみたい所ってどこなんです?」
博士「ケーキ食べ放題。もとが取れるか不安で」
助手「……」069)守る
博士「今日、出かける用事が有るんだけど」
助手「はーい。留守は任せてください!おうちをがっつり守っておきますから!」
博士「うん、留守番よろしくね」
助手「魔導冷蔵庫の中のプリンも任せてください!がっつり食べておきますから!」
博士「それはよろしくしないよ!アレ、僕のだからね!食うなよ!」070)
行ってらっしゃい
博士「じゃ、ちょっと出かけてくるから」
助手「行ってらっしゃーい。
お菓子あげるって言われても知らない人についていかないでくださいね!」
博士「君は僕をなんだと思ってるんだい……」
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071)聞く
助手「博士……なんでウサギを連れて帰ってきたんですか?ウチじゃ飼えませんよ!」
博士「いや、ちょっと待って!説明くらい聞いてよ!」
助手「なんですか?」
博士「僕の師匠がモンスター図鑑書くの手伝ってくれるって言うんで、
迎えに行ってきたんだ」
助手「師匠がウサギって話、本当だったんですか!?」072)見る
助手「見れば見るほどウサギにしか見えない……」
うさ「あまりじろじろ見るでない。礼儀のなってない小娘だのぅ」
助手「喋ったッ!!!?」
博士「そりゃあ喋るよ!ただのウサギじゃなくて僕の師匠なんだから!」
助手「いや、そういう話じゃなくてですね」073)探す
助手「わかった!これってこういうおもちゃで、
どっかにスイッチあるんじゃないですか!?この辺とか!」
師匠「わー!何をする!離さんか、小娘ー!!」
博士「君が一生懸命押してるのは師匠の肉球だよ」074)急ぐ
師匠「それより図鑑とやらを完成させるんじゃろ?急がねばの」
助手「おお、案外頼りになる感じですね、ウサギさん」
博士「さすが師匠!まずは何から取り掛かりましょうか?」
師匠「うむ、何はともあれ腹ごしらえからじゃな!」
助手「……やっぱり頼りにならない気がしてきました」075)食べる
師匠「うーむ(もぐもぐ)、この家は安物の野菜しかないのぅ(もぐもぐ)」
助手「博士ー、いつから図鑑作り始めるんですかー?
ずっと食べてばっかですよ、ウサギさんってば」
博士「え、何?(もぐもぐ)」
助手「博士も一緒になって食べててどうすんですか!!」
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