076)怖い
 

師匠「これまた随分と作業が遅れておるようだの」
助手「博士が怠けてばっかりいたせいですよ。
  51から75なんてモンスターの話題ほとんど出てないですし……」
博士「師匠〜、なんとかなりませんか?」
師匠「うむ、コレはアレじゃな、魔術でお前の腕を2〜3本増やせば
  執筆も2〜3倍速く……」
博士・助手「「怖ッ!!」」

077)欲しい
 
博士「魔術使うならもっと便利な魔法道具とかないんですか!師匠!
  持つと勝手に原稿を書き始めてくれるペンとか!」
師匠「ない。有ったらわしが欲しいわい」
助手「結局、地道にやるしかないんですね……はぁ」
078)憎い
 
助手「わ、ウサギさん、どうしたんですか!?
  なんだか今日は毛のボリュームがすごいですよ?」
師匠「うーむ、冬場は乾燥するからのぅ。静電気め!憎々しい!」
博士「……静電気もモンスター図鑑に載せるべきかな?」
助手「自然現象ですからね?モンスターじゃないですからね?」
079)難しい
 
助手「ところでウサギさん、文字書けるんですか?
  その手じゃ難しそうに見えるんですけど……」
師匠「失礼な!こう見えて漢字は得意なんじゃぞ!"醤油"とかそらで書けるし!!」
博士「さすが師匠!」
助手「"醤油"って、そもそも図鑑に使わない単語なんじゃ……」
080)こける
 
助手「博士、資料の本持ってきました!でも前が見えません〜!」
博士「君、本持ち過ぎだよ!崩れる崩れる!!」
師匠「どうしたんじゃ?ふぎゃっ!!!」
助手「きゃー!! いたたた……あれ、ウサギさんは?」
博士「多分、本の下敷きになってる白い物体が師匠じゃないかな……」
081)生まれる
 
博士「えーっと、次は不死鳥のページかな」
師匠「うむ、炎から生まれると言われておる鳥じゃな」
博士「ちなみに師匠は毛玉から生まれたんだよ」
助手「ええっ!?本当ですか!!?」
師匠「真顔で子どもに嘘を教えるでない!」
082)くすぐったい
 
博士「Zzz……」
助手「あぁっ!博士がまた寝てる!ウサギさん、起こしてください!」
師匠「こらー!起きんか!」(ぽふぽふ)
博士「うーん……肉球がくすぐったいです、師匠」
助手「なんだかちょっとうらやましい……!!」
083)飽きる
 
師匠「うーむ」
博士「どうかしましたか、師匠?」
師匠「図鑑作り飽きた」
助手「早ッ!!」
博士「大丈夫です、師匠!僕はとっくの昔に飽きてます!」
助手「この師匠にしてこの弟子有りって感じですね……」
084)見上げる
 
助手「そういえばウサギさんって背が小さくて不便じゃないですか?」
師匠「何を言う!別に不便なことなどないぞ!むしろ今の旦那には
  "小さなウサギに悲しそうに見上げられて、つい拾ってしまった"と言われてのぅ」
助手「捨てウサギだったんですか!?ていうか既婚者だったんですか!!?」
085)泳ぐ
 
師匠「そういえば昔、こやつとフィールドワークに出かけた時に
  大変な目に遭ったことがあってのぅ」
博士「師匠が川で水浴びしてたら、いつの間にかワニの大群に囲まれててね」
助手「それ大ピンチじゃないですか!」
博士「それに気づいて駆けつけたら、水浴びを覗くなって魔法で吹き飛ばされてね」
師匠「うむ、あの時は大変じゃった」
助手「ていうかワニの大群の方は大丈夫だったんですか?」

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086)乗る
 

博士「その後なんやかんやあって、ワニに乗って師匠は凱旋したんですよね」
師匠「うむ、その後なんやかんやでそのまま町を練り歩いたのぅ」
助手「何がどうなってそうなったんですか!?なんやかんやが大きすぎますよ!」

087)振り回す
 

助手「そういえばウサギさんって何か得意なことあるんですか?」
師匠「体術の心得は多少有るな」
助手「へー、全然そうは見えませんけど……」
博士「47人くらいの侍に討ち入りされた時も一人でなんとかしちゃってましたもんね」
師匠「うむ。あの時は斬りかかってくる侍をちぎっては投げちぎっては投げで!
  こう、最後のひとりはジャイアントスウィングでドーン!と!!」
助手「ちょ、だからって私のぬいぐるみを振り回さないでくださいよー!!」 

088)逃げる
 
助手「あ、ウサギさん、博士知りません?」
師匠「そういえばさっきから姿を見んのぅ……まさか、逃げたか?」
助手「博士ならあり得る!!」
博士「買い物行ってただけなんだけど……信用ゼロだなぁ」
089)忘れる
 
博士「わ、しまった!この章のこと丸々忘れてた!!」
助手「ええっ!?今からじゃ間に合いませんよ!!?」
師匠「ど、どうするんじゃ、馬鹿者!」
090)祈る
 

博士「ははは、こりゃもう神様に祈るしかないねー」
助手「祈ったってどうしようもないですよ!ウサギさんも何か言ってやってください!」
師匠「神様仏様ー!!どうかお願いしますー!!!」
助手「率先して祈ってる!?」

091)倒れる
 
師匠「ふぎゃっ!?」
助手「わ、積んだ本が倒れてきましたよ!?」
博士「だ、大丈夫ですか、師匠!?」
助手「もー、片付けないからですよー。
  っていうか神様も頼るなって言ってるんじゃないですか?」
092)惚れる
 
助手「あれ、これって……あー、そうだ!
  博士に言われて最初の方にこの章の資料をまとめて、
  この本に挟んでおいたんですよ!」
博士「おお、そうだっけ!えらいぞ、過去の僕!」
師匠「こやつも偶には役に立つことがあるのぅ」
博士「ふっ。2人とも僕に惚れるなよ?」
助手「惚れません」
師匠「惚れるか馬鹿者」
093)ひらめく
 
師匠「うーむ、あと少しじゃが、手伝いが欲しいとこじゃのぅ……
  おお、そうじゃ!魔法生物を作ってそいつに図鑑作りを手伝わせたらどうかの?」
博士「さすが師匠!でももっと早く思いついてくれたら良かったのに!」
助手「もー、二人とも、また怠けることばっかり考えて……」
094)混ぜる
 
師匠「これをこうして、水を入れたAの粉にBの粉を混ぜると魔法生物ができるのじゃ」
助手「某ね○ねるねるねみたいですね」
博士「メロン味が好きだったなぁ」
師匠「わしも。アレ途中からメロンソーダ味に名前変わったのぅ」
助手「ちょ、二人とも!そんな話してる間に魔法生物が逃げましたけど!?」
095)捕まえる
 
助手「きゃー!そっち行きましたよ!早く捕まえてください!」
師匠「うーむ、思った以上に素早いの。メロンソーダ味の癖に」
助手「味ついてるんですか!?」
博士「師匠!ブドウ味にしといた方が良かったんじゃないでしょうか!」
助手「味って素早さに何か関係あるんですか?」

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096)投げる
 

師匠「むむむ……仕方ない。かくなる上はこの投網で!とりゃー!!」
博士「うわー!!」
助手「ウサギさん!博士に投げてどうするんですかー!!」

097)飛ぶ
 
博士「師匠−!そっち行った!そっち!!うしろ、うしろー!!」
助手「わっ!ジャンプしましたよ!」
(ひゅー、ごっくん)
助手「ウサギさんが飲み込んだッ!!?」
師匠「ふぅ。で、なんじゃったかの?」
助手「魔法生物に手伝わせるって話じゃあ……
  もー、結局時間を浪費しただけじゃないですか」
098)走る
 
師匠「やれやれ。なんだかんだ有ったが、そろそろラストスパートじゃな」
博士「はい、師匠!気合い入れて頑張りましょう!」
師匠「うむ、気合じゃ!おりゃー!!」
博士「どりゃー!!!」
助手「気合入れるのはいいですけど、だからって家の中を走りまわらないでください!」
099)始まり
 
博士「後書きを書いてるんだけど、
  "俺達の戦いはまだ始まったばかりだ!"的な締めで良いかな?」
助手「何ですかその打ち切りみたいな終わり方」
師匠「それより"これでいい……だがいつか第二第三のモンスター図鑑が……"
  的な終わり方のが良いんじゃないかの?」
100)終る
 
博士「よし、これで全部、かな」
助手「本当ですか!?わーい!どうにか終わりましたね!」
師匠「うむ。わしのおかげじゃな」
博士「いやいや、僕も結構頑張りましたよ!」
助手「まあ、みんな頑張ったってことでいいじゃないですか」

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